舞台業界以外の人に「舞台照明の仕事をしています」と言うと、そこそこの確率で、
「マンガとかで上から落ちてくるあれですか」
というリアクションがあるのですが、
「落ちませんから。この仕事30年やってますが、落ちたの見たことないですから」
照明機材は普通は「ハンガー」という器具で天井のバトンに固定します。
ハンガー自体はしっかりしているのでバトンから外れることはありません。
かなり適当に設置してもまず外れません。
ハンガーと照明器具の接続が一番外れやすいですが、外れるとしたら設営のタイミングです。
設営中に外れて事故が起こったことは3回くらいみたことがあります。
確率からいくと、10年に一度です
そして万が一、機材がバトンから離れた場合のために、ライト一台ごとに落下防止のワイヤーを設置しています。
けれど一旦、設営が終わった機材が落ちたのを見たことはありません。
ワイヤーが実際に役に立ったのを見たことはありません。
だいたい、人を殺すのに照明機材落とすのものすごい効率悪いから。
絶対に仕掛けバレるから。
こんなイメージを植え付けたのは誰だ。
コナンか!?