海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

働く

「人生これからどうする?!会議」の帰り道に考えたこと

清澄白河にあるリトルトーキョーというイベントスペースで「人生これからどうする?!会議」に参加してきました。 www.facebook.com 勉強家の兼松佳宏さん、LITALICO発達ナビというwebメディアの編集長だった鈴木悠平さん、日本仕事百貨でイベントの企画をして…

すごいのぼくじゃなくてぼくに仕事を振ってくれる人

演劇界的にはそこそこ有名な劇団とか演出家さんともお仕事している。 自分に直接仕事が降りてきているのではなく、他の照明デザイナーさんからオファーを受けて、本番メンバーの一員として関わるのがほとんど。 照明業界外のひとから、そういう大きな作品に…

いちばん稼いでいたのは30代前半です

こんな記事がちょっと話題になってるようです。 マンガ家になろうとしたときに周りのひとから否定的な意見を言われたことについてのコラムです。nlab.itmedia.co.jp 否定的な意見を言う人の感覚もわからないではないなあとも思うし、「プロ」と言ってもピン…

ドラマはどこにあるのか

3月の後半から2週間、帆船みらいへにサポートクルーとして乗船してきました。 「みらいへ」は日本で唯一、一般の人が乗船して帆船での航海を体験できる船です。 www.miraie.org 2週間の間にはいくつかの航海がありました。 3時間だけの短いものから4泊5日の…

ただの硬い石

舞台照明業界って、ぼくが入った頃はとても古い体質のところで、怒られて育つのが当たり前みたいな感じで。 いまはもうそれじゃあやっていけないのでかなりソフトになった。 ぼくくらいの年代を境に男女比が逆転して、いまは圧倒的に女性が多くなったのも雰…

フリーランスとちゃぶ台返し

フリーランスになって25年近くになりました。 (厳密には今はフリーランスではなく会社経営ですが) どうしてフリーランスという働かきたを選んだかというと、まあぼくはハッキリ言って割と我が強いというか協調性がないというか、自分がイヤなことはできな…

どうして葦笛が踊るの?

年に何回かやってくるバレエのお仕事です。 クラシックバレエにそれほど興味はないのですが、なぜかよくお仕事を頼まれてしまいます。 日本だと、クリスマスシーズンになるとチャイコフスキーのくるみ割り人形を上演することが多いのですが、一時期はクリス…

ひと回りして、

先日、演劇関係の初対面の方とお会いしたとき。 ちょっと変わった企画で、普通の演劇関係者は見ないような演目で、なおかつ上演地も都心からかなり遠い場所。 どうしてわざわざ見に来たんですか?と聞かれたわけではないのですが、 「ぼく、仕事は舞台照明家…

わかんない

数年前に、女優の広瀬すずさんがバラエティー番組のなかでスタッフをディスるような発言をして話題になりました。 テレビと舞台でかなり仕事の内容は違っているのですが、まあぼくも照明さんの端くれ。質問されている当事者。 オウッ、小娘が何ほざいてんだ…

小さな物語しか生きられない

フリーランスの舞台照明ディレクターとしてずっと仕事をしていたのを「合同会社ひとにまかせて」という名前で法人化したのは去年の夏です。 これまで趣味的にやっていた海、帆船関係の活動や以前からやってみたかった企画を仕事としてキチンとやっていこうと…

旅公演の楽しさ

今週末は茨城県のひたちなか市でお仕事をしています。 最近では少なくなりましたが、一時期は旅をしながらお仕事をすることがよくありました。 東京の劇団の地方公演について回るお仕事。 長いと三ヶ月くらいの旅暮らしになります。 いちばん多い時期だと、…

ビジュアルと時間を操る仕事

「何やってる人か説明しにくい」と言われたぼくですが、せめて舞台照明家とはどういう仕事なのかは説明できるようになりたいなあって思ってます。 これはこれでなかなかめんどくさいのですが。 先日、舞台業界ではない人たちと話していて、「映画のゴッドフ…

「なにをしている人かわからない」って言われた

友達に「他の人になんて紹介したらいいのかわからない」と言われました。 確かに。 そもそもフリーランスでいまは会社経営だけど、どういうジャンルで暮らしているのと言われるとなかなか説明が難しい。 一番わかりやすい肩書で収入のベースになっているのは…

やりがいを搾取されてきて30年経ちましたが、

最近、こんなニュースがありました。 news.livedoor.com 実は、直接、間接にお仕事で関わりのある事務所さんです。 個人的に面識のあるプロデューサーさんも何人もいるので少し言及しにくいのですが、この会社だけの話だけではないし、単純にいいとか悪いと…

小劇場からの出口

演劇関係者の端くれなので、twiterやSNSなどでつながっている俳優さんや演出家さん、もちろんスタッフも大勢います。 そんなわけで、毎日のように公演の告知とか稽古場のレポートとかを目にします。 「いままでに最高の作品!」 「こんなに熱量のある稽古場…

理由なんてないんだろうけど

最後の日曜日ということでセブ島南部のオスロブでのジンベイザメウォッチングツアーに参加しました。 バッチメイト(同期生)+そのルームメイトの10名で申し込みましたが、別の期の6名も偶然申し込んでいたので、語学学校のメンバー総勢16名の貸し切りツア…

言葉を待つ仕事

発音クラスの講師、ポチャかわいいIrishにお菓子を献上しました。 昨日、買い物に行ったスーパーで見つけた、細長くて棒状になったマシュマロ。 三色のマシュマロがロープのようにねじれて一本の棒になっていて見た目がとてもかわいい。 カラフルでふわふわ…

無邪気なひとへ

最近、なんだかなあと思ったことがふたつ。 あるお芝居のPRで、出演者がみんなで食事をしている動画がアップされてました。すごく気になったのが、みんな衣装でご飯食べてたこと。しかも和服で。 それもお弁当ではなくて賄いなので、お鍋から汁物とかよそっ…

世の中銭……なのか?

今月は久しぶりにがっつりと劇場に入ってお仕事してます。とはいえ稼働が22日なので普通な感じなのですが。 今日は劇場入りが午後からだったので午前中に請求書を書きました。キライな作業なのでタイミングよくまとめてやりたい。ということで、まだやってな…

バレエのあらすじ

個人的に興味はないのですが、なぜかバレエのお仕事をよくいただきます。 数年前によくお付き合いしていた会社がお芝居とバレエの仕事を持っていたおかげで、バレエの現場にもよくよんでいただいてました。一時期は毎年クリスマスは大きなホールでくるみ割り…

大好きだけどね

今日もお芝居の本番についていました。 全15ステージ中12ステージ目。 気分的にはかなり楽になってきました。 が、今日はちょっとぼけくのパフォーマンスよくなかったなあ。 演じられていることへの集中が少し足りなかった。 理由は分かっていて、おとといの…

お腹触らせ屋というビジネスモデル

フェィスブックでいきなりたわけた記事を投下したのですが意外といいね!がつきました。 www.facebook.com 実はぼくのお腹にはそれなりの実績があります。船のボランティアクルーをしていた時代、小学生の体験航海などもよくあって、小学生相手に話をしたり…

時間はあっても

ここしばらくブログの内容が舞台の話ばかりだとお思いの皆様。 その通りです。 その理由は最近では舞台の仕事ばかりしているからです。 そして舞台の仕事は拘束時間が長い! 一日の拘束が13時間くらいまでなら普通ってどうなってるのか? 前にも書きましたが…

半笑いの秘密

一本のお芝居には様々な役割の人がいます。 実際にお客さんの前に立つ役者さん。 作品作りの中心になる演出家。 本番中の進行を司る舞台監督。 照明、音響、衣装、制作などなど。 作品作りはひと昔前までは「劇団」が中心でした。演出家や俳優さんなどは劇団…

愚痴は面白く語れ

さて、ただいまのあるお芝居の初日に向けて絶賛作業中です。 今回のポジションは「チーフオペレーター」 照明デザイナーの下について、劇場入りしてからの照明の施工管理、本番での照明操作、他セクションとの調整などが主な業務です。 ある程度のキャリアが…

好きを仕事にするよりも、

舞台照明と一口にいっても、そのなかでもジャンルごとに仕事の内容ややり方は違っています。 演劇、コンサート、ミュージカル、クラシックバレエ、オペラ、演歌、コンテンポラリーダンス、日舞、などなど……。同じピアニストでも、ジャズとかクラシックとかロ…

逃げてもいいし戦ってもいい

辛い場所、自分に合わない場所からは逃げればいいというのは確かにその通りだと思う。 人生の時間を無駄にすることなんてないって。 でも一方で、戦うことでしかたどり着けない場所があるのも事実。 舞台照明家の世界は職人の世界で。 カンが良かったり人好…

移動しながら

アイデアが豊富ではないし、ものを考えるスピードが速くもない。なのでそのあたりは日々、苦戦している。ひとところにとどまるよりも移動しているほうがいい気がしている。0から何かを考えるときとか。ゴチャゴチャなものからひとつの筋道を探すときとか。 …