清澄白河にあるリトルトーキョーというイベントスペースで「人生これからどうする?!会議」に参加してきました。
勉強家の兼松佳宏さん、LITALICO発達ナビというwebメディアの編集長だった鈴木悠平さん、日本仕事百貨でイベントの企画をしている今井夕華さん、三人の登壇者がそれぞれの人生の悩みを暴露して、それについて参加者も語り合おう、みたいな企画でした。
たまたまなんですが、登壇者三人共に面識があったので、あのひとたちが人生に何をなやんでいるのかにも興味があったので参加してみました。
「会議」というタイトルにふさわしく、ただ登壇者の話を聞くだけではなく、参加者から登壇者への質問もたくさんでて、また参加者の悩みやこれまでの暮らし方について話してもらう時間もあり。
ふつうとは違う雰囲気や距離感のイベントでした。
しかし自分の人生についていろいろと考えている人は多いですね。
ぼくなんて大した努力もせず、ずっとフラフラしてたのになんとなく生き延びてこられただけなので、なんか申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
まあ、もうすぐ野垂れ死にするんじゃないかとは思いますが。
リトルトーキョーのイベントには何度か参加したり、登壇したりしていて、今回の進行をしている今井さんもぼくのことをわりとよく知っていて、そして仕事とか働き方がテーマなので、話を振られるかなあと思ってたら予想通り振られました。
振られ方が、
「田中さんは仕事と趣味をキッチリ切り分けてどちらにもエネルギーを注いでるんじゃないですか」って感じ。
「舞台照明家」と「帆船乗り」というぱっと見、まるで関連がなさそうなジャンルに足を突っ込んでいるのを知っていたのでそう聞かれたのだと思います。
「一見、無関係なように見えて、自分のなかではわりとつながっていて、どちらもぼくの本質と結びついてるんですよ」みたいな答えを返してそこからどんなことをやってきたかの話をしたのですが、帰り道にいろいろと考えていてそれだけじゃ答えとして足りないなあと感じてもう少し整理して書いてみる気になりました。
ぼくには「仕事と趣味」という切り分け方があんまりピンとこなかったのです。
舞台照明はまあ仕事と言っていいかもしれません。じゃあ帆船は趣味なのかと聞かれるとなんとなくしっくりこない感じ。
そもそも舞台照明も最初は趣味というか部活や知り合いの劇団のお手伝いからスタートして、なんかだんだんとお小遣いを貰えるようになり、そしてちゃんとしたギャラをいただけるようになり、気がついたら学生でありながら普通に舞台照明のギャラで飯が食えるようになり……。
そうなんです。舞台照明も決して仕事として始めたわけではなく、気がついたらなんとなく好きなことで生活ができるようになっていた、って感じなんです。
だから自分が興味を持ったすべてのことは「仕事」になる可能性を秘めていると感じてます。
好きなことを仕事にすることがいいのか悪いのか、っていう議論はいろんなところでされています。
ただいい悪いとか関係なく、ぼくはできれば人生すべての時間を好きなことに関わっていたいなあと思っていて、そのためには好きなことで生活費が稼げればベストだと思うのです。
昨年、「合同会社ひとにまかせて」を立ち上げたのは、残りの人生、好きなこと全部仕事にていこうという意思表示でもあるのです。
だから、舞台照明や帆船はもちろん、本屋とかドローンとか物書き業とか、謎の冒険家サポートとか、まだ全然マネタイズできてない案件もいつかはマネタイズしてやるぜと心では思っています。
ちなみに「ひとにまかせて」の第一回の決算は結構な赤字で、売上のほとんどは舞台照明で、経営判断的には余計なことには手を出さずひたすら舞台の仕事だけやるのが正解なんですが、今年に入って本屋とドローン空撮という新しいジャンルにも手を出してしまっています。
まあ、幸か不幸かめんどうを見ないといけない家族もいないので、まだまだこれからも人生フラフラと生きていきたいなあと心に誓った夜だったりしたのですが。