海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

謎ポエム

地べたと高層ビル

新宿中央公園でコンテンポラリーダンスの野外イベントがあって。出演者が面白そうだったので見に行った。 dance-truck.jp 日常の空間に非日常が割り込む感覚がとても素敵。高層ビル群の借景が舞台美術。通りかかった救急車のサイレンがちょうどいい効果音。 …

新しい景色

下北沢といえば演劇の街で。 いちおう、演劇業界の端くれで生きている人なので下北沢にはかなりの頻度で足を運ぶ。 もう30年くらいになる。 数年前から小田急線の下北沢駅が地下に潜る工事が始まり、駅からの景色が少しずつ変わっていった。 駅前劇場という…

買い物しようと街まで出かけて、財布は持っていたけどそのまま引き返した

あるものを買おうと思った。一番近いお店が新宿だったので出かけた。 電車を降りて駅ビルのエレベーターに乗った。 平日の昼間だけど駅ビルは賑やかで、着飾った人たちで溢れかえっていた。 不意に、なにか自分がここにいてはいけない感覚におそわれた。 エ…

空は、

空はこんなに蒼いし、 川面はこんなのおだやかなんだけど、 理念や目的が共通でも、ライフスタイルが違う人とは一緒に戦えないのか。 ぼくが着る服は自分で決める。 ぼくのふるまいは自分で決める。 個よりもチームといいながら、チームは結局誰かの個の押し…

絶対に自分に向いてないと確信できる場所で暮らしていること。そして幸せなこと。

身体を動かすことは好きではないし、手先が不器用で根気がないのでなにかを作ることに向いてない。 人見知りでわがまま。 友達と旅行に行くと喧嘩別れするし、チームで動くのはキライ。 なのに、ひとりではできなくて、汗をたっぷりかかないとできない、舞台…

はじめて、

はじめて、 キスしたときの大好きな彼女の体温や匂いをハッキリと覚えている。 ホコリ臭い小さな劇場でお芝居を見たときの驚きと熱も。 友達とふたり、海辺で夜明かししたときに話したことを覚えている。 マストのテッペンで360°、海しかない景色を見たとき…

忘れてなかった

写真がそれほど得意ではないので、特に20代のものはほとんど残っていない。 偏屈でプライドばかり高くてそれでいて臆病で。 そんな20代だった気がする。 帆船に乗るようになって人に写真を撮ってもらうことが多くなった。 とはいえ、アルバムに丁寧に並べる…

「なぜ?」という問いかけが意味をなくす人生

たまたまだけどふたりの芸人さんについての記事を続けざまに見た。 共通するのは「なぜ」そういう生き方を選んだのかという問いかけが全く意味をなさない人生を生きていること。 何に対しても「なぜ」に捕らわれてしまうぼくたちとは、まるで違う次元を生き…

ただの硬い石

舞台照明業界って、ぼくが入った頃はとても古い体質のところで、怒られて育つのが当たり前みたいな感じで。 いまはもうそれじゃあやっていけないのでかなりソフトになった。 ぼくくらいの年代を境に男女比が逆転して、いまは圧倒的に女性が多くなったのも雰…

帆船で暮らす、劇場で働く

昨日からボランティアクルーという立場で帆船に乗ってます。 船の仕事のお手伝いです。 今回は珍しく常勤クルーと同じ個室を使わせていただいてます。 これから2週間ほどここで暮らします。 昨日のブログでなんもできないって書いたけど、マジでなにもできな…

なんでもない夜だけど

三日月、十六夜、スーパームーン ご大層なキャッチコピーなんてない夜も 月は空にいて 薄雲の向こうにぼやけていたり 怪しい赤に染まってみたり ふと夜空を見上げると 今夜はひときわ大きくて明るくて なんでもない夜だけど気づけばただ一会 特別な月と

そんな日もあるよね

なんか、なんにもする気がおきなくて、事務所にもいかなかったし遊びにも出かけられなかった。買い物とかもする気にならなくて、ただ一日ダラダラ過ごす。 ひとり働きなのでサボると自分に跳ね返ってくるだけなんだけどね。 明日は打ち合わせが入ってるから…

フリーランスとちゃぶ台返し

フリーランスになって25年近くになりました。 (厳密には今はフリーランスではなく会社経営ですが) どうしてフリーランスという働かきたを選んだかというと、まあぼくはハッキリ言って割と我が強いというか協調性がないというか、自分がイヤなことはできな…

そもそも、

ライブを見に行ったことはないけど、昔見たライブ映像だとあの人ただ踊ってただけで曲作りとか演奏には関わってないみたいだったから、楽曲の販売を中止する必要ないんじゃないかな。

根府川の海

中学生のとき、茨木のり子さんの「根府川の海」という詩を読んでから、「根府川」という駅にあこがれていた。 その頃、兵庫県の尼崎市というところに住んでいて、神戸の学校に通っていてた。 海が遠いってことはなかった。 学校は山の上にあったので、教室の…

前に進みたいのなら

20歳くらいのころから舞台照明に関わってきて(最初はプロではなかったけど)、自分が一人前になったなと思ったのは40歳くらいだった。 もちろん、それまでも普通の仕事は頼まれていて、照明の仕事だけで十分生活してくことはできていた。 師匠や指導してく…