海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

はじめて、

はじめて、 キスしたときの大好きな彼女の体温や匂いをハッキリと覚えている。 ホコリ臭い小さな劇場でお芝居を見たときの驚きと熱も。 友達とふたり、海辺で夜明かししたときに話したことを覚えている。 マストのテッペンで360°、海しかない景色を見たとき…

忘れてなかった

写真がそれほど得意ではないので、特に20代のものはほとんど残っていない。 偏屈でプライドばかり高くてそれでいて臆病で。 そんな20代だった気がする。 帆船に乗るようになって人に写真を撮ってもらうことが多くなった。 とはいえ、アルバムに丁寧に並べる…

世界一と出会った日

受験する大学を決めるタイミングでやりたいことなんてわからなかった。 将来、どんな仕事をして、どんな人になりたいのか、具体的に想像することなんてできなかった。 だから、「日本一、いろんな人に出会えそう」という基準で大学を選んだ。 そして案の定、…

言葉のちから

先日のブログで、ある航海に一緒に乗ったテレビ局のディレクターさんが、参加者よりも新人乗組員のほうがドラマになると言われたことを書きました。 同じ体験でも視点が変わるとまるで違う物語になるんだなあと、いまさらながら考えさせられました。 blog.hi…

小さい男

私もちゃんと就職できずにフラフラ生きて会社でまともに働いた経験がなかったから、このコンプレックス抱えて生きていくんかーと思ってたけど、でも、別の形で昇華される日が来るかもしれないとも思ってる。 https://t.co/nVU5IiR6Zr — たっつん図解イラスト…

物語のプレゼント

(この記事は4年前に書いたものを元に書き直したものです) 7年前に「自分の本をつくる」という講座を受けました。 freedom-univ.com 自由大学という社会人向けに少し変わった視点の学びの場を提供している団体の授業のひとつで、本を出したいと思う人たち向…

「なぜ?」という問いかけが意味をなくす人生

たまたまだけどふたりの芸人さんについての記事を続けざまに見た。 共通するのは「なぜ」そういう生き方を選んだのかという問いかけが全く意味をなさない人生を生きていること。 何に対しても「なぜ」に捕らわれてしまうぼくたちとは、まるで違う次元を生き…

海と物語#003  大西洋を渡った夏の話

突然ですがイベント開催します。 ぼくが2000年に参加した大西洋横断航海についてお話するトークイベントです。 ぼくの人生や世界観がある変わった夏ことを話ます。 海と物語#003 大西洋を渡った夏の話 4/26、19時30分から。 参加希望のかたは info@hitomakas…

スペインでは雨は、

先日、舞台の仕事でリハーサルを見に行って、ミュージカル映画「マイフェアレディ」のナンバー「スペインの雨」を久しぶりに聴きました。 1964年のこの映画はまだ階級社会の雰囲気が強い当時のイギリスが舞台にした、言語学者のヒギンズ教授がひょんなことか…

ドラマはどこにあるのか

3月の後半から2週間、帆船みらいへにサポートクルーとして乗船してきました。 「みらいへ」は日本で唯一、一般の人が乗船して帆船での航海を体験できる船です。 www.miraie.org 2週間の間にはいくつかの航海がありました。 3時間だけの短いものから4泊5日の…

ただの硬い石

舞台照明業界って、ぼくが入った頃はとても古い体質のところで、怒られて育つのが当たり前みたいな感じで。 いまはもうそれじゃあやっていけないのでかなりソフトになった。 ぼくくらいの年代を境に男女比が逆転して、いまは圧倒的に女性が多くなったのも雰…

非構成的エンカウンターグループ

二週間ほど帆船で暮らしていたのでブログが書けませんでした。 船で暮らすのはぼくにとっては完全に日常から切り離された時間なので、普段できることができなくなる。 時間がないとか体力的にキツイとかそういうことじゃなくて、日常を持ち込みたくない時間…