海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

5億円のキック

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大晦日にやってたメイウェザーvs那須川天心。
50戦無敗で引退した41歳のレジェンドボクサーと天才と呼ばれる若きキックボクシングの天才。

とはいえ、ボクシングルールで、体重もボクシングでいうと2階級くらい違っていて。

正直、那須川天心は勝てる要素ないなあと思っていた。

3分3Rのエキシビジョン。

予想通り、1Rに3度のダウンを喫して、那須川天心のTKO負け。

 

プロモーターはどうしてマッチメイクしたのか。

那須川天心陣営はどうしてこの試合を受けたのか。

彼にとってひとつもメリットが感じられない試合だったように思うのだけど。

 

この試合でメイウェザーのギャラは900万ドル。

そして那須川選手が試合中にキックを使ったら500万ドルの罰金という契約だったらしい。

キックボクサーがキックを使ったらどうなるか、メイウェザーも当然わかっていてこの項目が入ったのだと思うけど。

蹴っちゃえばよかったのに。

試合開始早々にキックでメイウェザーをKOしてしまえば。

500万ドルなんて余裕で回収できるくらい那須川天心の名前は上がったのにな。

むしろ自分がプロモーターだったら「蹴りでKOを狙え」って指示したいくらい。

メイウェザーがキックでKOされて天心がメイウェザーのニックネーム「MONEY」(金の亡者)の名前も奪う、くらいの物語が生まれるのを期待してたんだけど。

 

格闘技はスポーツと興行の両方の要素があるんだけど、日本だとどうしても「武道」というイメージが強くて。

だからメイウェザーみたいなスケールの大きいキャラクターは日本では生まれないのかな。