昨年、舞台関係の仕事仲間に
「◯◯大学の演劇科で講師を公募してますよ。どうですか?」
と声をかけられました。
ああ、またか。
教えるのが好きとか得意とか思われることが多いみたいで。
舞台の仕事に関しては、ぼくはいわゆる「カンのいい」タイプではなくて。
むしろうまくできないことを何回も練習したり、どうすればうまくできるのかをずっと考えたり、そうしていまでもなんとか仕事として続けられてきているのです。
まあだからこそ、他人の悩みポイントが理解できて、教えるのがうまくみえるのかもしれませんが。
ただ得意不得意、上手い下手、以前の話として人に「自分が持っている知識や
経験を教える」ということにあまり興味がありません。
教えることに時間を使うのならば、その分現場でのたうち回っていたいと思ってしまうのです。
因果なものです。
数年前に「褒められて伸びるタイプなので褒めてください」と言ったら、
「あなた、まだ伸びる気ですか」と返されました。
はい、伸びる気ですがなにか?
多分、人を育てるよりも、自分が変わることを実感するのが楽しい、そういうタイプなのです。
以前、自由大学で授業を作ったときも「教えない」ことにこだわってみました。
ただ必ずしもうまくワークしませんでした。
(当時の受講生のみなさまにはぼくの実験に付き合わせたみたいになってしまい、申し訳ありませんでした)
2回やってそれから開講しないのは「教えない」授業を成立させられるだけのものが自分なかにないからです。
「教える」のではなくてぼくが参加者から「教えられる」そんな授業にしたいんですけどね。難しいです。
人間、50歳になると学べる場も少なくなってきます。
カルチャースクールみたいなものはいくらでもありますが、そうじゃないもの。
心がドキドキするようなチャレンジ、してみたいですね。
というわけで、今日から4週間、セブ島の語学学校に留学します。
もうね、授業始まる前からストレスマックスですよ。