こんな記事がちょっと話題になってるようです。
マンガ家になろうとしたときに周りのひとから否定的な意見を言われたことについてのコラムです。
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否定的な意見を言う人の感覚もわからないではないなあとも思うし、「プロ」と言ってもピンキリでどのあたりにたどり着きたいかの感覚も違うんだろうなあと思います。
ぼくも「舞台照明ディレクター」という割と珍しく、少しはクリエイティブなお仕事をしています。
たまに舞台照明業界で働くにはどうしたらいいですかって相談されることがありますが、相談に乗る前に「職業としてはお勧めしません」と断ってから話を進めます。
いろいろと普通の仕事とは違う難しいところがあって、労働時間とか労働環境みたいな比較的わかりやすい部分だけではなく、業界の雰囲気を知らない人にはうまく説明できない闇みたいなものもあって、とにかく普通に就職する気持ちだったり、華やかな雰囲気にあこがれてくるのなら、かなり衝撃を受けますよとは伝えます。
ぼくはいま50歳ですが、いちばん稼いでいたのは30代前半です。
そして高校の同級生たちと比べると、収入は半分くらいしかありません。
いまの仕事でもっと収入を得ることもできますが、それはそれでやりたくない仕事を増やすことになるんですよね。
20代でこの仕事を始めた時点でこうなるんじゃないかって想定はしていて、まあそれでもいいかと思ってました。
ただ人によってはキチンと一人前になって仕事を続けていたものの、結婚や介護などのタイミングで辞めてしまうひともたくさんいます。
労働時間とか収入とか、世の中の普通からは離れた部分が多いので、周りから理解が得られなかったりすることが多いようです。
生き方はひとそれぞれでぼくが口をはさんだり決めつけることではありませんが、安易に人に勧めるのもどうかなあとは思います。
たとえ好きなことでも「仕事」にしてしまうと何かが変わってしまうこともあります。
記事で紹介されているひともどのくらいの収入があるのか、やりがいのある仕事できてるのか、余計な心配をついついしてしまいます。