先日のブログで、ある航海に一緒に乗ったテレビ局のディレクターさんが、参加者よりも新人乗組員のほうがドラマになると言われたことを書きました。
同じ体験でも視点が変わるとまるで違う物語になるんだなあと、いまさらながら考えさせられました。
そういえば、2000年に帆船で大西洋を 横断したのですが、その航海記を書いて小さな文学賞をいただいたことがあります。
これもブログに書きましたがぼくから一緒に航海したみんなに贈り物をするような気持ちで書きました。
つまり、完全にぼくとそして航海をともにした参加者たちの物語だったのです。
そしてふと思い出したのですが、その航海を企画した大阪港振興協会でも航海の記録を書籍にして出版していました。
「小さな帆船、大きな世界」というこの本は世界一周航海についてプロのライターさんが書いたドキュメンタリーです。
実際に航海に乗船したわけではなく、航海に携わった乗組員たちへのインタビューがその中心になっています。
これはこれでとても面白い本。
よく知っていると思っていた乗組員の別の一面をうかがいしることができるし、航海中に起こったエピソードについても詳しく書いてあったり。
読み比べてみると同じ航海でもまるで違った印象になります。
言葉は面白いですね。
そんなわけで4月26日にはその大西洋横断航海を語るトークショーも予定しています。
どこに視点をおいてお話しようか、いろいろと考えていますので、ご興味ある方はぜひ!