海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

閑と漂

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2018年の一年間、月に一度、国立にあるつくし文具店でお店番をしていました。

www.tsu-ku-shi.net

 

お店番をすることで、ちいさなデザイン教室というデザインについてゆるく考えるコミュニティーに参加できるのです。

www.nicchoku.net

教室という名前ですが、誰かが何かを教えてくれるわけではありません。

月に一度集まって、参加者がそれぞれ考えていることを共有しながら、自分たちで何かを積み上げていく、そんな不思議な場です。

 

ぼくは月曜日と水曜日のお店番を担当するグループでした。
最初の授業でグループの名前を決めました。
いくつかのアイデアが出て、決まった名前は「閑組」(ひまぐみ)

わざわざ平日にこんな活動に参加できるメンバーの共通点といえば「閑」なことだろうって。
けれど実はこの世の中では「閑」は意識的に作り出さないと生まれないものかもしれないし、「閑」を楽しむにはそれなりの心のあり方も必要なのではないか。
そんな話から一年かけて「閑」について考える、そんな思いが込められた名前でした。

なんだか、いごこちがよくて、不思議な場所でした。

 

最初の授業の前に、ひとりひとりの「今年の漢字」を考えたりもしました。

ぼくが選んだのは「漂」

 

これまではずっと、自分で選ぶことにこだわっていました。

そんな心のあり方を手放して、偶然出会ったもの、なんとなく心惹かれるもの、そんなものを大切にしてみようと思ったのです。

閑と漂

 

年が明けたときには、会社を作ることも航海イベントをやることも考えていませんでした。

閑と漂という二文字に出会ったおかげで、ぼくは少し変わったのかもしれません。

これまでも好きなことをやって生きてきましたが、もっと好きなことを、もっと自由に。

「ちいさなデザイン教室」はいま8期生を募集中です。

ぼくは来年は参加しませんが、何かが変わる節目にいる感じがする、日常から切り離された時間を少し味わいたい、これまで出会わない人と出会いたい。
そんな気分の人にはおすすめです。