Twitterを見ていたら、先日イベントで利用させていただいた帆船「みらいへ」についてこんなツイートがありました。
「みらいへは帆船なのにバウスラスターがある」
そもそも、バウスラスターってなに?と思われた方も多いかと思います。
これです。
……余計にわからないですよね……
バウスラスターは船の船首を横移動させる機械です。
船の水面下に横向きのトンネル状のスペースを作り、その中にスクリューを組み込みます。
するとスクリューの回転方向を変えることで船を横移動させることができるようになるのです。
最近ではほとんどの船についている機構です。
いつ頃から使われるようになったのか調べたのですがちょっとはっきりしません。
少なくとも1950年代からは普通に使われていたようです。
それはそれとして、先のツイートを見て思ったのは、
「帆船にバウスラスターがついてるといかんのか?」
これまでそこそこの数の帆船に乗ったり見たりしてきたけど、バウスラスターはついてるのもあるしついてないのもありました。
クラシックな雰囲気を大事にしてつけてない船もあるようです。
船員訓練の船だから操作を簡単にしすぎないようにつけてない船もあるかもしれません。
ついていたほうが圧倒的に便利だけど、作られた目的とか、運用の仕方とかいろいろ考えて、つけたりつけなかったりしてるようです。
ちなみに、2017年就航の新しい帆船、インドネシア海軍のBIMA SUCIの写真があったので確認してみました。
近くで撮った写真を見ると
ついてた!
矢印の先にある丸にXのマークはこの下にバウスラスターがあるという印です。
帆船というとどことなくロマンを掻き立てるものがあるようですが、現実はそんなもんですなあ。