海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

世の中銭……なのか?

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今月は久しぶりにがっつりと劇場に入ってお仕事してます。
とはいえ稼働が22日なので普通な感じなのですが。

 

今日は劇場入りが午後からだったので午前中に請求書を書きました。
キライな作業なのでタイミングよくまとめてやりたい。
ということで、まだやってない仕事の請求書も先に作っておきました。
明日、間違って送らないようにしないと。

 

あらためて請求書の金額を眺めてると、いまのぼくのお給料(売上がないのでものすごく少ない)の3倍くらいの売上。

照明の仕事はほとんど経費もかからなくて、ほぼそのまま収入になる。

ああそうか、以前は毎月このくらいコンスタントに稼いでたんだ。

 

弊社「合同会社ひとにまかせて」は元々やっていた舞台の仕事に加えて、船のことと本のことも事業化することを目指して設立しました。

とはいえ、舞台以外の事業はまだまともに利益を出せていません。

いつ利益がでるようになるのかもわかりません。

利益を生まない仕事に時間と労力を注いでいるので、舞台の仕事の売上も減っています。

会社の経営をまともに考えると、舞台の仕事に注力して他の事業は辞めるってのが正解。

そんなのやる前からわかってた。

でもね、そういうことじゃないんですよね。

 

数年前、当時はやっていたソーシャルビジネス(社会貢献の事業化)を学んでいたころ、そのフィールドで注目されている起業家のほとんどが東大か慶応を卒業してたんですよね。

その後有名企業に就職して、退職して起業っていうパターンが多くて。

 

アイデアと実行力とチャレンジ精神と想いで戦える世界なのかと思いきや、まあ普通にビジネスの世界なんだな、よく考えれば当たり前か。

じゃああれかー。

その世界で名をあげるには、あのまま大学辞めずに卒業して就職して退職するのが王道だったのかー。

でも、そういうことじゃないなって思ってたんです。そのころ。

 

「演劇は儲からない。だから工夫して儲かるようにしよう」

そのことには大賛成で、みんなが少しでも経済的な心配なく演劇に関わっていきたいと思う。

俳優や演出家やスタッフが自分の持っているもののマネタイズを真剣に考えたほうがいい。

でも、大事なのはなにがやりたくて演劇の世界にいるのか。

そこを外したら意味ないんじゃないの?

だってただお金を稼ぎたいのなら、演劇なんてやらないほうがいいのだから。

 

外からだと正解ははっきり見えるけど、中の人にとっては「そういうことじゃない」ってこともたくさんあって。

ただ生活するだけではなくて、自分が納得できるように暮らしたい。

 

全然関係ないけど、なんか最近、ポチ袋でギャラもらうことが多いんですが。