海と劇場、ときどき本棚

2018年の7月に爆誕した何をするのかを模索しつづける会社「ひとにまかせて」代表のブログです

英語のせいじゃない

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語学留学中に当たり前ですがいろいろと英語でしゃべる機会がありましたが、よくよく考えるとこれ英語力がないからできないわけじゃないこともたくさんありました。

 

ぼくの通っていた学校は基本的には一週間単位のカリキュラムで、月曜日に入学してきて金曜日に卒業します。

最初の月曜日のランチタイムに全員の前で簡単な自己紹介をして、金曜午後の卒業式でも簡単なスピーチをみんなの前でします。

英語でスピーチ大変、とはいえしゃべる内容は事前に考えてそれを覚えてくればいいだけのこと。

そして英語じゃなければ簡単かというとそんなことはなく、そもそも日本語でも人前でしゃべるの苦手なんですよね。 

 

スピーキングの授業、一応テキストはあったのですがほぼいつもフリートーク化していました。

フィリピン人講師のなかには日本に興味のある人も多いので、日本の文化や習慣についての話になることがよくあります。

質問されて答えられなかったり答えにくいトピックもよくあったのですが、一番悩んだのは

「納豆の味」

 

「辛いの?」「辛くはない」

「甘いの?」「甘くもない」

「しょっぱいの?」「しょっぱくはない」

「苦いの?」「苦くない」

という会話のあとで、

そもそも納豆キライだから生まれてから5回くらいしか食べたことがない

ことに気づきました。

そりゃまあ、英語以前に日本語でも説明できるわけないですね。

この話をFacebookにアップしたら、納豆の匂いをどう説明すればいいかというコメントで盛り上がりましたが味についてはほとんど誰も言及しなかったんですが。

つくづく不思議な食べ物ですね。

 

ほかに困ったのは

「どうして結婚しなかったの?」

「いまからでも結婚したいと思ってる?」

という日本人なら気を使ってあまりしてこないだろう質問がバンバン飛んできたことです。

正直言うと自分でもよくわかんないんだもん。

日本語でも答えられないです。

 

他にも除夜の鐘の説明をしたら年が変わる瞬間に108回連打するものだと思われたり、どうして日本人は湯船につかるのが好きなのか聞かれて答えられなかったり、自分にとって当たり前のことを改めて説明するのは言葉とは違うポイントで難しいんだなと思いました。

日本語でもうまく伝えられないだろうこともたくさんあるし、苦手なこと、キライなこともたくさんあるし。

そういうことも含めて、セブ島ではコミュニケーションってなんだろうって考える機会の多い一ヶ月でした。